オリブロ

オーストラリア在住、2人の子供のシングルママ。

家を出、DVシェルターで生活 ①

こんにちは、オリーブです。今日もブログを見に来て下さりありがとうございます。

 

長年元夫からの精神的DVに気づかず私が悪いと耐えた末、子供達への加速する執拗な精神的圧力と物理的暴力から子供達を守る為にDVシェルターに逃げ込んだ実録です。

 

初めまして、の方、どうぞこちらからお読み下さい ↓ ↓ ↓

 

aspergerlife.hatenablog.com

 

 

異国の地で子供二人を抱え、もう帰る家はありません。
でもその事実に対する不安よりも、今夜あの家に帰らなくて良いという安堵の方が圧倒的に勝っていました。
 
先の事を考える余裕はありませんでした。元夫がどれ程怒り狂うだろう、という不安は多大にありましたが、今夜は怒鳴られない、元夫を見なくて良い、子供達が目の前で虐待されるの助ける事も許されずに見る事も無いのです。
 
子供達と大きなアートショップに行きしばらくそこで色々見ていた時に、その日の宿の住所と説明のメッセージが届きました。
 
シェルターは空きがないので、今夜はとりあえずその宿に泊まってくださいという事でした。Zさんから説明は受けていたので想定内でした。本当にほっとしました。

 

粘土やその他のモノを買って車に乗り、宿に向かってドライブしている途中に、上の子が右手で胸の当たりを押さえてため息をつき「ナーバス」と言いました。聞くと、家に帰りたくない、だそうです。

 

もう既に宿の近くでしたのでベストな頃合いと思い、路肩に車を停めて子供達に話しました。以下は実際に私と子供達との間でなされた会話をそのまま記載します。

 

「後ろを見て。(私はその時ワゴンに乗っていたので私の荷物は車内から見える状態でした)ママね、家を出てきたの。もうあの家には帰らない。」

 

上の子

「え?今日どうするの?」

 

「これから宿に行くよ」

 

上の子

「え、じゃぁ家には帰らないの?」

 

「そう」

 

ここで、上の子は先ほど胸に当てていた手でガッツポーズをしました。

 

そして、私は真剣に、「ママはあの家にはもう戻らない。これからしばらくはダディに会えないけど、でも必ずまたダディに会えるようになるから、そこは心配しないでね。君たちはとっても大変でストレスフルな日々を送ってきたから、明日からは学校もお休みして、ママと楽しく、とにかく楽しい毎日をしばらく過ごそうね」と言いました。

 

上の子が「学校いかないの?やった!…あ、でもクリスマス会出れないか…(2週間後の学期最後の週にクリスマス会が予定されていました)」と言ったので、「クリスマス会、出れないね…残念だね。じゃぁ、おうちに…帰りたい?」と聞くとブンブンと頭を横に振りました。

 

また、私達夫婦は4年前にも1年間別居をしていた事があるので、上の子は「じゃぁまたママとダディ別々で住んで僕たちがママの所とダディの所で住む?」と聞いてきたので、「ママはこれからいろんな人の助けを借りてそういう事も決めていくからね」と言いました。

 

まだまだスタート地点に立ったばかりだというのはわかっていましたが、子供達の反応を見て、今までの生活は終わり、これから違う未来を創っていくんだという思いがこみ上げて来ました。

 

宿にチェックインし、3人ともビクビク怯える事もなく、ご飯を食べてシャワーに入ってテレビを観て川の字になって寝ました。子供達は終始笑顔でした。

 

その宿は、私のような境遇の母子の為の、シェルターに空きが出るまでの一時滞在用の宿で、受付に冷凍庫があり何種類かの冷凍食が常備されていてそれを無料で頂く事が出来ます。本当にありがたかったです。おやつやドリンクなども有料で購入する事が出来ました。

 

Zさんはその日は非番だったにも関わらず、emailで様子を聞いてきてくれていたので無事に家を出て宿に3人でチェックインした事を報告したら、すぐに返事が来て本当にほっとした、良かったと喜んでくれました。

 

あの日Zさんの「家を出るまでサポートしても良いですか」というあのオファーが無かったら私は実際に今日こうやって家を出れていたかわかりません。

 

元夫はその曜日は夜スポーツをしていたのですが、それに出かける頃に「何時に帰ってくるんだ?」とメッセージが来ました。私は元夫が既にスポーツを始めたであろう時間が回ってから、「子供達と家を出ました。子供達は無事です。落ち着いたらこちらから連絡をします」と、Zさんに教わった文章のみを返しておきました。

 

このような状況の場合、後々裁判になった時の事を考えると、子供達は無事という事、そして状況が落ち着いたらこちらから連絡を入れる、という意思を伝えておく事が重要な事のようでした。

 

スポーツが終わったであろう時間が来ると元夫から着信が何度も来た末、一言だけメッセージが来ました。日本語では表しにくいのですが、ふざけんな、という感じのニュアンスでしょうか。

 

私は元夫から精神的に支配されていたので、電話やメッセージが来るのが本当に本当に怖くて仕方がありませんでした。留守電は怖くて聞けませんでしたし、毎日何通か来る長々と書かれた怒り狂い私を批判するメッセージも朝の午前中のうちにだけ開くようにしていました。

 

これからの数か月は、物理的にやらねばならない事が山ほどあり、それに忙殺される事となります。

 

家を出、DVシェルターで生活 ➁ に続く

 

aspergerlife.hatenablog.com

 

 

今、辛い状況に身を置かれている方に、私が書くことで未来への希望が持てますように、そして願わくばご自身でそこを抜け出し、自由になって生きて行く為の覚悟が持てる一押しとなれたらそんなに嬉しい事はありません。

私にも出来たのです、貴方も必ず出来ます。

 

 

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