上の子が学校代表のスポーツのチームに入り、先週から試合が始まりました。
それにあたって試合のスケジュールを確認するのに、あるアプリを生徒のスマホに入れないといけないという事で先生からメールでリンクが送られてきていました。
上の子は地域のクラブチームでもそのスポーツをやっている関係で、私はそのアプリを既に持って居たので、学校の試合スケジュールも確認する事が出来ました。
そして上の子にその話をして、スマホを私に渡すようにと言っても拒否し、私が単純にオンラインで上の子をレジストすれば良い、と言います。
何度かやってみましたがおばさんの力では及ばす。
その事を伝え、「ママは見れるからスケジュールは確認出来るんだけどね」と付け加えると、「(ママが見れる)なら、それでいい」と言うので「じゃぁ入れなくて良いの?」と聞くと「良い」と言いました。
という経緯でその後は放って置きました。
するとまた先生から、うちの子のレジストレーションが確認出来ないのでこの週末に済ませて下さい、と再度メールが。
その事を上の子に伝えると「そうだよ、だから一週間以上前にママにお願いしたじゃん」と言いました。
私は、経緯を説明しました。
上の子がスマホを渡さなかったこと、その代わり私のパソコンでWebでレジストしてと言ったがそれがママはうまく出来なくて、その事に加えてママのアプリでは学校のスケジュールが見れると言ったら、ならいいという事だったのでそれ以降は放って置いた事。
すると上の子は良いなんて言ってない、「レジストして、と一週間以上も前にお願いしてるのにまだしてくれてない!」、と言ってきました。
私がもう一度、だからね…と経緯を説明しようとすると「そんな事はどうでもいい!とにかく今すぐレジストして!」と大きな声で言うので、
「どうでもよくはないよ…」と話をしようとするとそれを遮り今度は「ママはやると言った!一週間経ってもまだやってない!何を信用すればいいんだ!」と怒鳴り始めました。
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子供達のお父さんである私の元夫はモラハラでDV気質でした。
私は子供達に、自己中思想でそれに沿わないものは力でねじ伏せるような大人になって欲しくないという思いが非常に強いです。
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こうなると上の子の精神性ではこれ以上の冷静な話し合いは無理です。
私はそれ以上何も言わずにレジストをしようとパソコンを開きました。
上の子の学校での情報をその場で確認しつつ作業を進め、レジストはなんとか終わりましたが、その作業中も上の子の態度はひどく、やっと終わってもありがとうの一言もありませんでした。
レジストが済んだ後、上の子はログインしようとしていましたがてこずっているようで私に助けを求めて来ました。その口調は至って普通でした。
私は「ママがすべき事はしました。あのような態度を取られ怒鳴られ、ありがとうの一言も無い人にこれ以上手を貸すつもりはありません。自分でなんとかしなさい」と伝えました。
上の子は驚いたようでしたが、すぐに「だって完全にママが悪いじゃん!…」と言い始めたので、私は黙ってその場を離れ自室に行きドアを閉めました。
その後下の子がしなくてはならない事をなかなかしないので上の子がそれを指摘してちょいちょい喧嘩をしたりなんやりが聞こえて来ましたがずっと放って置きました。
そしてしばーらくしてから上の子が部屋をノックしてきて、私に全く別件でお願い事をして来たので、「まずはさっきの事で話をしてからね」と言うと、上の子は大きくため息をつき、「わかった。なに?」と言って来ました。
私は「あなたが言った事とママが言った事は完全に真逆だよね、起きた事は一つなのに。あなたはこう解釈していて、ママはこう解釈していて、あなたもママも嘘をついてはいない。つまり二人の間で勘違いが起きていたという事なの。」
と言うと、「わかったよ。自分はこうでこうでこうでこうこうで…」と再度言ってきたのでそれを全て横やりを入れずに最後まで聞きました。
そして「だからこう理解してた。でもお互い勘違いをしてた。それならそれで良い。OK?」と言って来ました。
私は「そううだよね、あなたはそう思ってた。ママはね…」と話し始めると、
「勘違いだったんだからそれでOK?と言ったじゃん」と遮って来ました。
私は言いました。
貴方が自分の言いたい事は言うけれども、私の意見には耳を傾けるつもりはないのだという事が見えそれを不公平に感じる事。
この状態で今回の件を終わらすのはママは嫌なので今貴方が聞ける状態でないのなら、聞ける状態になってからまた来てください、と。
至って平らかに。
すると上の子はわかった、聞けるよ、と私の部屋に入って来て床に座りました。
100%ではないにしても雰囲気に変化が見られたので私は言いました。
正直ママにとってはこの案件自体はどうでもいい。もし他人にこういう扱いをされたとしたらママは単純にその場をやり過ごしてその人には何も言わず、以後その人とは距離を取るだけの話。
人間と人間の付き合いでは言った言わない、または理解の仕方が違う事からの勘違い、は頻繁に起きる。
その度にあなたは、自分の記憶と理解のみが正しいと思い、そうではない相手を怒鳴り力でねじ伏せ、自分はこう思ったからと自分側の意見だけ述べて相手の意見は聞きもせず、「これでOKだね」、と終わらすつもり?
と。
もしあなたがそう信じ、そうしたいならそうしたらいい。
でも、大切な親友であったり、大切なパートナーと勘違いが起きた時、今日のあなたのやり方をして行くのであれば、彼らはあなたの元を去って行くよ。
ママはその部分を心配してるから、今こうやって貴方とさっきの事についての話をしているの。
確かにあなたに怒鳴られて嫌な気分にも悲しい気分にもなった。でもね、ママはあなたのママだから。いつでも何があってもどんな事が起きてもママはあなたの味方であなたの事を見捨てる事もあなたから離れる事もしない。
だけど、他人はそうではないんだよ。どんなに親密であっても。
たった一回の言動が原因で、永遠にあなたの前から姿を消してしまう事もあるの。
そこで言葉を止め、黙って上の子を見つめました。
上の子は数秒してから、「うん、わかったよ」と落ち着いた声で言いました。
8年ほど前に子育てエキスパート的な方の記事で読んだことがあります。うちの子は小学年生、何回言っても同じ事を繰り返します、何度も何度も繰り返し言ってるのに、的な相談に対する返答でした。
「お母さん、正しい道を歩まれています。安心してそのまま進んで下さい。こどもは精神的にも知的にも、いつかそれがストンとわかる日が来ます。でもその日が来るまでそれはわかりません。お母さんが言う事をやめてしまったら、いつかその日が来ても何も実りません。」
私もこれからも、一度植えた、なかなか目を出さない種に、それでもいつかはと信じ続けて水を与え続けて行こうと思います。
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