こんにちは、オリーブです。
今日もブログを覗きに来て下さりありがとうございます。
今あるタレントさんの娘さんの事で日本ではちょいちょい記事を見かけますが、
Parental Alienation Syndromeという言葉があります。
日本では「片親引き離し症候群」と和訳されているようです。
これは、両親が別居状況にある子供が、一緒に住んでいる親から住んでいない方の親の事についていいように洗脳されマインドコントロールされまたは住んでいない方の親の事を拒否する事を強要されるなどして、子供とそのもう片方の実の親との関係を悪意を持って破壊する行為を指します。
日本では両親が別れた場合子供は母親が育てるケースが多いように感じますが、このタレントさんの場合は裁判所が彼女に親権を定めたにも関わらず父親が一緒に住み、Parental Alienation をしているようですね。
あってはならない事です。
私も以前書きましたが、我が家では、一緒に住んでいない方の元夫により、子供達との面会の時間を駆使したParental Alienation が起きました。
成長の過程でもう片親との接点が無くなる事も問題ですが、子供が大人になって実態が明らかになった時、子供だったとはいえ、洗脳されてたからとは言え、子供当人が実の被害親に対してしてきた事に対して罪悪感を感じてしまう事があります。
または、そのように仕向けた加害親に憎しみを持つ事もあります。
つまりは、最悪の場合最大の理解者であり心の原点であるはずの両親に対して憎悪と罪悪感をそれぞれ持ち合わせたまま残りの人生その自分の感情に向き合い生きて行かねばならないという事にもなりかねません。
しかも子供当人のせいではないのに。
加害親がした事なのに。
ここオーストラリアでは親が離婚すると共同親権というのが主流です。
子供は1週間交代で父の家、母の家、を行き来する形が一般的です。
大げさでなく、日本で言う中学校が終わる頃にはクラスの半分くらいは親が離婚しているのでそういう環境に居る友達が珍しくない環境は子供にとっては精神的にマシかもしれません。
オーストラリアではある州で、Parenting Aliienationが裁判で認められたケースがあります。
そしてその子は被害親の方と住むようにと命令が下ったそうです。
かと言って、それで全てが解決するわけではありません。
どんな親であれ、子供に取っては親は拠り所です。
片親と引き離され、悪く聞かされていたもう片親の事を安心して100%信用出来るようになるまでは程度により時間がかかる事でしょう。
そしてまた、信用出来るようになってきたとしても、その気持ちを持つ事に加害親に対して罪悪感を抱いてしまうかもしれません。
加害親が大人の世界ではどうしようもない親だったとしても、子供にとっては実の親です。急に会えなくなったりしたら当然寂しいとも思う事でしょう。
DV専門機関でカウンセリングを受けていた時に言われた事があります。
子供達は、テストが嫌だとか、誰々が好き、だとか、あのユーチューバーのあの動画観た?とか、うちの親ゲームやらせてくれないんだよねーだとか、そういう「子供案件」に喜んだり悩んだりする権利がある、と。
親も人間ですから完璧な人など居ません。
誰しも一度や二度、怒鳴り声をあげた事があるでしょうし、子供に手を挙げた事もある人ばかりでしょう。
それを正当化せず、子供のせいにせず、自分を戒めながらもそんな自分を受け入れ、子育てを放棄する事なくその時その時に出来るベストを尽くしていく、そんな親でありたいものです。
最後まで読んで下さりありがとうございます。